2013年

7月

01日

一般向けセミナーin 熊谷

あっという間に7月になりました。梅雨はどこへ行ってしまったのでしょうか?

さて、来る7月7日(日)に埼玉県熊谷市の大和屋株式会社にて一般の方を対象にしたセミナーが行われます。熊谷は夏になると”今日の最高気温”を記録した街としてよくテレビに登場しますが、冬は東京よりもかなり気温が下がります。よって、大変住みづらい、また家の省エネ性能が発揮しづらい街と言っても過言ではありません。

 

今回大和屋さんは自社の展示場をパッシブハウス性能に改修いたしましたので、そのコンサルを担当しているキーアーキテクツの森が講師を務めさせていただきます。当日のセミナーも改修が終わったこの展示場で行われますので、是非体感も兼ねてお越しください。

詳しくは大和屋まで。

0 コメント

2013年

6月

14日

灯台もと暗し

先日は、とある方に声をかけていただき、大船にある一般財団法人日本燃焼機器検査協会を訪ねました。上の写真は無響室の中。ストーブの騒音レベルを測定するための部屋ですが、4面グラスウールに囲まれた空間の中では、反響がほぼゼロなため、自分の声すら良く聞こえません。この協会はそもそも昭和30年に、石油ストーブによる事故で沢山の死者が出たため、ストーブの安全性を試験するための機関として設立されました。今では石油ストーブのメーカーはしっかりとした生産体制を持っているところばかりですが、当時は”4畳半メーカー”といって、家の中で一人でこつこつとストーブを作っている小さなメーカーが沢山いたそうです。それが原因で必要最低限の安全が担保されず、不幸にも沢山の方が命を落としました。この協会は数年前からエネファームやペレットストーブの燃焼効率、安全性の試験も行っており、近年では薪ストーブの試験の依頼もあるとのこと。ただ、薪ストーブに関しては試験方法が確立されていないため、一体何をどうやって試験してほしいのか、依頼人もよく分からないケースがあって困りもの、とのことでした。現在市場に出回る薪ストーブやペレットストーブは価格も性能も安全性もぴんきり。海外の安全試験をクリアした100万円近い輸入ストーブと並んで、1万円で買えてしまうようなストーブも見かけます。そう、まさに薪ストーブの”4畳半メーカー”の時代が始まったといえましょう。そこで皆さんが考えたプロトタイプストーブを、まずはこの試験場に持ち込めば、薪ストーブの燃焼効率、輻射熱の分布、可燃物までの離隔距離、そして騒音レベル、耐震性能、耐風性能など、何から何まで測定が可能です。なにしろ他の試験場で薪ストーブの試験を御断りされた方も最終的にこちらにたどり着くそうです!もっともっと薪や薪ストーブ、ペレットストーブを規格化して、普及させたいと日ごろから思っていた私には、この協会の存在がとても心強く感じられました。

何時も車で通る道に、こんなスゴイ施設があるなんて、夢にも思いませんでした・・。

0 コメント

2013年

6月

08日

LED電球のための照明器具を探す!

物心付いたころから間接照明フェチな私、ドイツ留学時代にはシェアハウスの自室にトレーシングペーパーを編んで2.5メートル四方の壁を作り、後ろにドイツ人の学友から借りた古いデスクライトをいくつも仕込みました。実は後ろのスペースはウォークインクローゼットとして機能していて、それ以外のものを私はほとんど何も所持していなかったので、今思えばあの部屋はなかなかスピリチュアルな空間でした。光は自分でプロディユースするスタンスなので、どちらかというと光を通す素材探しが趣味で、これまで既製品のフロアライトやペンダントライトに私はあまり反応しませんでしたが、最近出会った全周発光のLED電球のために手ごろな器具を探していました。出会ったLED電球は4.9Wの消費電力にしてかなり明るく、全方向に光が拡散します。そこでお相手となる照明器具にはそのLED電球の発光特徴と明るさのための涙ぐましい努力を尊重し、なおかつデザイン的にも美しいことが求められます。そして照明を使っていない時には器具があまり主張しない事も重要なポイントです。そこで今回私がチョイスしたのはプラスチックのパーツを自分で組み立てるデンマークのVITA社製のもの。子供でも作る事が出来、パッケージデザインがグッドなところが素晴らしいと思いました。1万円ちょっとという金額もaffordableです(本当は49ユーロなんですけど)!英語のサイトでは13.3ユーロで色違いや柄入りのシェード部分を追加購入できるようです。私は以前ブナコデザインのように国産の木を薄く剥いだ美しいペンダントライトをネットで購入しましたが、材の薄さが足りず、40Wのクリプトン球でも明るさが得られないという苦い経験をしました。こちらの北欧デザインのタイプは、プラスチックでも十分美しく、木製よりも明るく、文句の付けようがありませんが、もしかしたら削り節のように薄く削った杉材で作ってみても素敵かもしれませんね。 何が何でも木を使おうという発想に問題があることは十分承知しておりますが・・。  

0 コメント

2013年

6月

02日

モダンリビング別冊ML30sに森のインタビュー掲載です!

今回のモダンリビングML30sは”家は30代で建てろ!”と説く正直むちゃくちゃな企画ですが、最後に省エネと健康、快適性の密接な関係に関する森のインタビューおよび東久留米パッシブハウスのオーナー様のインタビューを掲載してくれた編集者に感謝。いずれ家を住み替えたいとお考えの方は是非御一読ください!

0 コメント

2013年

6月

02日

ほたるの光もLEDの時代?

久しぶりのブログ更新です。あっという間に6月になりましたが、鎌倉の大町ではホタルが飛び、小さなアジサイの花が咲きだしています。そして昨日の逗子花火大会、例年通り最高でした!新人スタッフが行方不明になったりとアクシデントはありましたが、今年も葉山港の船上からワイワイと眺めました。そして夜遅かったので、そのまま我が子と2人で船中泊。エンジンをかけていないのでバッテリー残量を気にしながら照明器具を使って夜を過ごしました。なんと船齢33歳の船の照明器具は全て白熱灯!これ直ぐに替えないと・・。折角直流配線なのだからUSB端子も欲しいなあ、とかいろいろアイディアが浮かんでしまい、やばいです。そして母親が電気配線マニアだと子供にも感染するのですね。家の近所に飛ぶホタルを捕まえようと、我が子はLED電球とペットボトルでこんな仕掛けを作りました。そしてあっさり罠にハマるホタル。オスよ、派手なメスに騙されるな!と私は言いたい。

 

さて、写真の奥に映るのは最近我が家にやってきたテーブルゲーム、TIPP-KICK 。ドイツで1924年に生まれて以来、現在まで愛されつづけている人気商品というかカルチャーです。ドイツTIPP-KICK協会のウェブサイトを見ていただけると、ドイツ国民にとってTIPP-KICKがどれほど重要であるかがご理解いただけます。日本代表選手は既に発売されていますが、なんと2011年のワールドカップから女子選手も登場!

 

明日6月3日は環境省「うちエコ診断」の平成25年度民間協力事業者の採択式にパッシブハウス・ジャパンの代表として出席いたします。パルシステムやビックカメラといったメジャーな企業も採択されているため、他の採択企業の皆さんと情報交換出来れば良いなと思います。

0 コメント

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

アマゾンで絶賛発売中!

東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学