視察ツアーを終えて

パッシブハウス視察ツアーを終えて、先日紅葉まっさかりの南ドイツから鎌倉に戻ったところ、なんと家の中の寒いこと!ペアガラスの外断熱住宅で暮らした ヨーロッパ生活を終え、これほど(家の中が)厳しい冬を迎えるのは10年ぶりなのである。あまりに久し振りなので想像以上のストレスである。あまりに着ぶ くれて100年の恋も冷めるというものだ。今回のツアーで訪問したパッシブハウスのオーナー達は、皆これ以下の性能の建物にはもう住めないと断言してい た。ミュンヘン郊外のパッシブハウス仕様の学校を見学した際には、参加者の皆さんから、”こんな学校で学べる子供達は本当に恵まれているな・・”、という ため息がこぼれた。この学校建築に関しては、空間の豊かさは言うまでもなく、コストアップどころかコストダウンを達成したというので私たちは本当に度肝を 抜かれてしまった。意匠と省エネ性能は決して相反するものでは無い、そんな強いメッセージを放つ事例を体験することができたことは素晴らしかった。指先が 悴んできたので本日はここまで。

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

アマゾンで絶賛発売中!

東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学