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2024年

9月

07日

だん19号発刊ライブイベントのお知らせ

新建新聞社とYKK APの手がける雑誌「だん」19号の発売を記念して、9月10日の16時より、YouTubeでライブ配信イベントが開催されます。キーアーキテクツ森みわは誌面の巻頭インタビューを受けている関係で、ライブ配信のトークセッションで登場いたしますので、よろしければご覧ください。誌面はこちらから注文いただけます。

カレンダーを見返してみたところ、誌面のインタビューを追分の家でお受けしたのが4月26日でした。この翌週に確かぎっくり腰をやるんですけど(笑)、鎌倉の拠点の引っ越しやらなんやらで兎に角疲労が限界にきているタイミングでしたので、顔が疲れ切っているのはもう笑うしかありません・・・。9月10日は先日のクロ現同様、元気いっぱいで行きたいと思います♡

2024年

9月

03日

NHKクローズアップ現代出演

9月2日(月)19時半より生放送で放映されたNHKクローズアップ現代にスタジオ出演させて頂きました。ディレクターの窪田さん(写真中央右)がこの猛暑の中、沢山の現場に足を運ばれ、沢山の方からヒアリングを行って練り上げた企画です。軽井沢追分の家にもお越しいただきましたが、私は放送1週間前のオンライン打ち合わせを除けば、当日の16時半にスタジオ入りしましてヘアーメイク終わってからの17時半の打ち合わせ~番組終了の20時までの2時間半しか制作に関わっていないのも同然で、その時点では沢山の素晴らしいVTRが出来上がっており、それをいかに判り易く伝えていくかというところで最大限のお手伝いをさせて頂きました。

 

オンライン打ち合わせでの私の提案も随所に盛り込んで下さり、窪田さんを始め、番組制作側の皆さんには感謝しかありませんし、兎に角彼らの臨機応変さには驚きしか無く、たった30分の放送の中にかける熱い想いにこちらが圧倒されそうな程でした。放送直前まで台本が練り直され、”パッシブハウス”というキーワードを私が口にすることを知らされたのは確か18時頃です(笑)。桑子アナの番組製作にかかわるスタンスも素晴らしく、ただの可愛らしい女子アナという私の勝手な先入観は打ち合わせ開始5分後には完全に覆されてしまいました。同じくスタジオ出演の前さんが重要なところを押さえてくれるので、私は言いたい放題言えるという役割分担も有難く、伝わり易さに意識を集中させることが出来たと思いますので、NHK+で是非沢山の方にご覧いただきたいです(仮登録から1か月はなんと視聴無料です!)。

 

唯一弁解しておきたい事は、過去のクローズアップ現代の放送を事前に確認し、足元まではカメラに映らないだろうと予測していたので、やけにセクシーなサンダルがばっちり目立ってしまったこと、多めに見て頂ければ幸いです!!!

さて、皆さんはテレビ越しにこのような背景を見ておられたのでしょうか(笑)?

私達が居りましたのは緑色のスタジオでしたが・・・。

2024年

8月

26日

NHKクローズアップ現代 スタジオ出演のおしらせ

台風の進路に翻弄され、なかなか放送日が確定しておりませんでしたが、9月2日(月)の19時半より、NHKクローズアップ現代で森がスタジオ出演いたします。

番組タイトルは、「家が暑い!どうする?地球沸騰化時代の住まい”断熱”の効果は」

とのことで、是非お楽しみに!

2024年

8月

19日

PH openweeks 2024 summer

皆さんお盆は少しゆっくりされましたでしょうか?

森は何故か高野山のヨガリトリートに参加しておりました❤

 

標高800メートルにある高野山は軽井沢ととても近い気候で過ごしやすく、

パワーチャージ出来た気分でおります。

写真左は高野山の宿坊で朝のお勤めの後に頂いた三鈷の松の葉。かなり珍しいので大切にしたいと思います。写真右は高野杉を使った御朱印帳。記念すべき1ページ目は奥の院となりました。大人のスタンプラリー始まってしまった感が(笑)。

 

そして偶然にも角田は同じタイミングで出雲大社、青山はソロモン諸島(笑)という、 

 

相変わらず自らの道を行くキーアーキテクツです・・。

さて、昨年からパッシブハウス・ジャパンの有志による運営で、

日本単独でスタートした2月のopen weeksですが、ご好評につき

今年はなんと、夏も開催することになりました!

とはいえ、8月開催ですと夏休み真っただ中で、学校もお休みということで、

パッシブハウスのオーナーさんにご自宅を一般公開して頂くのもなかなか大変という事が判りまして、企画してみたものの、参加物件が余り増えなかったので、

今回は追分の家も公開することにいたしました(笑)。

ということで8月25日(日)午後の1択となりますが、キーアーキテクツの家づくりに興味のある方限定で、お申込み頂けましたらと思います。

 

申込はこちらから。

2024年

7月

28日

フィルターのお仕事

追分の家が竣工して早1年ちょっと。

常時滞在していないことを言い訳に、さぼり続けた熱交換換気装置のフィルターを

今更交換してみましたのでそのご報告です(汗)。

 

さて、換気と空調の機能が一体型となっているzehnder CHM200にはフィルターが4枚もあります(通常の熱交換換気のフィルターは下記①と②の2枚だけ)!

 

①まず左下が外気フィルター。F7グレードで外から入って来る新鮮空気の汚れを取るのが仕事。一番汚れていますね。

 

②その右が1Fトイレや収納、2F脱衣室から排気される汚れがちな室内空気を吸うフィルター。フィルターは若干粗目のG4グレードで埃をキャッチしますが、各吸い込み口にフィルターがあるせいか、それ程汚れていませんでした。

 

③左上の中くらいのサイズのフィルターは、冷房または暖房運転の際に、空調する空気の量を増やすために設けられたリターン口から入って来る室内空気のフィルター。使用頻度が少ないため、一番きれいでした。こちらもG4グレード。

 

④右側の赤いゴムパッキンが付いているのがPM2.5などを取り除く目的で取り付けられたHEPAフィルター。①または③を通過した空気が通るフィルターなのですが、HEPAは0.3μmの粉塵を99.97%キャッチできる目の細かさのため、表面がしっかり真っ黒け、という恐るべき現象が起きています。これはかなりショッキングな発見です。

写真左が①の外気フィルター。追分の家に常に人が滞在している訳では無い現状ですが、外気は常に入ってきますので、周囲の交通量も少なく、非常に空気が綺麗な立地であるにも関わらず、しっかり汚れているのは衝撃的です(良い子の皆さんはもっと頻繁に交換してくださいね)。本当はどうしても設置したかった静電気で埃や虫を除去するトルネックスという製品が、ダクトパーリー状態となっていた追分の家のキッチンの天井裏にどうにも収まらず、泣く泣く採用を断念、代わりにサイクロン式給気フードを取り付けました。その結果、1年半フィルター交換を怠った後も、この外気フィルターには虫などがまったく引っかかっていませんでした。ここが大型の虫の墓場のようになっているとフィルター交換の際に結構キツイのです。特に天井設置の場合は亡骸が顔の上に落下してきたり・・。

 

写真右が④のHEPAフィルター。①または③を通過した空気が通りますが、パッシブハウスなので、冷暖房シーズンがかなり短く、リターン口の使用頻度が少ないため、主に①で取り切れなかった外気の汚れがキャッチされたと推測出来ます。上述のトルネックスと同様、HEPAは理論上花粉やウィルス等もキャッチする細かさです。トルネックスを付けた人はこちらのHEPAフィルターを割愛したい気持ちになるのは無理もありませんが、追分の家はこのフィルターが一番細かいフィルターになります。

 

フィルターが汚れたまま換気装置を使用していると、だんだん空気抵抗が大きくなり、ファンの回転数も上がり、送風の音がうるさくなったりしますので、建物の立地(外気の汚れ具合)にもよりますが半年~1年でフィルター交換をお勧めします、ってずぼらな私が言う資格無いですけど(笑)。

今回は丁度追分の家に打ち合わせに来てくれていたパッシブハウス・ジャパンのメンバーにフィルター交換のお手伝いをお願いしました。実際にはお手伝いというか、私は眺めていただけでした(笑)。

 

そして今週末はオリンピックを見ながら、SUNKAの部屋の掃除をしていたのですが、ふと気づいたことがありました。SUNKAは通常の3種換気が採用された建物なのですが、追分の家と明らかに埃の量が違うのです。私のようにずぼらで掃除を余りしない人間が、同じように暮らしていて気付いたことです。

 

3種換気の外気導入口は外気の汚れをそのまま室内に呼び込んでいるため、部屋が埃だらけです。もしかしてSUNKAのように賃貸住宅で一般的に使われる建材が静電気を呼びやすいというのも理由かも知れませんが、鏡や、置き家具の表面にも埃が付きます。追分の家では1種換気の外気フィルターが外の埃をシャットアウトしてくれているので、家の中の掃除が楽なことに気が付きました。あれだけ外部環境の良い場所で、①の汚れ方と②(または③)の汚れ方があれほど違うということは、家の中で発見される埃の発生源の大半は、外から入って来た埃であることが想像できます。そんな訳で、余りまめに掃除をしたくない人には、動機がやや不純ではありますが(笑)、住宅の気密化と1種換気の導入をお勧めしたいですね。

先ほどフィルターの性能としてG4グレードやF7グレードのお話をしましたが、欧州規格では0.4μmの埃を何パーセント除去するかでフィルターのグレードが判れます。JIS規格もなんとなく似た感じですが一応比較表を掲載しました。

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

アマゾンで絶賛発売中!

東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学