2015年

6月

06日

小諸市建築士会記念大会で講演いたします。

6月13日(土)に小諸市建築士会創立40周年記念大会にて、お話させて頂きます。

受講料1000円ですので、お近くの方は是非お越しください。

当日は書籍の割引販売も行っております。

お申込み方法はこちらをご覧ください。

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2015年

6月

01日

水質は多摩川以上、最上川以下なエコ浄化槽

キーアーキテクツ設計の住宅物件で下水道が完備されていない地域のお施主様にお勧めしているエコロジーコロンブスという浄化槽のお話です。

 

この度初めて完了検査が必要な地域での導入を試みまして、お施主さんの協力の元、担当行政とかなり長い期間協議いたしましたが・・・・・、やっぱりダメですね。

水質調査結果を提出すれば検討すると一度は県の担当者から言われましたので、下記のような水質調査結果を取り寄せました。17年以上も前に北海道の住宅に導入されているエコロジーコロンブスの水質検査を行ったところ、気になる結果は、BOD1.2mg/L。17年前に行った水質検査ではBODは1.7mg/Lでしたので、以前よりも数値が改善されており、今日のブログのタイトルにありますように、多摩川以上、最上川以下な水質の、すなわち一級河川並に綺麗な水を浄化槽から放流されている(実際には地面に浸透させ、蒸発させています)という事が証明されました。

浄化槽法ですと確か合併浄化槽からはBOD20mg/L以下で放流すればOKという事なので、実際にはかなり汚い排水が川に流れ込むことになりますが、これは合法なので設置可能というのが行政の見解。

 

一方で電気を一切使わず、メンテフリーで汚泥も出てこないエコロジーコロンブスがなぜ設置不可かというと、”法に定義されていないから”だそうです。このような地盤浸透式の浄化槽は法律の定義が無く、結局のところ行政との論点は汚水が隣の敷地に流れ込んだらどうするのか?という所に集中しました。BOD1.2mg/Lの水が隣の敷地に流れ込んでも、問題無いのではないか、雨水よりも綺麗なのに?という反論をしても議論は平行線のまま、浄化槽をコンクリートの壁で囲めばOKというとんでもない指導まで入りました。それではシステムが破たんするのは誰にでもわかるのですが・・・。最終的に担当行政は”万が一の事が起こった場合に君たちは責任を取れるのか?”といった脅しのような姿勢となり、着工時期も迫っており、やや時間切れという事もあり採用を断念することになりました。

 

水質検査の結果を出せば検討するなど、安易に言わないで欲しかったですが、お蔭で私たちもこの浄化槽のすばらしさを数値で確認することが出来ました。

理に適っている物事が、もしも法の不整備で進められない時、法を変えていく働きかけを多方面からしていかなければならないと感じました。

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東北芸術工科大学