2020年
2月
15日
土
昨日オーストリア出張から戻りました森です。
さて、SDGsのピンバッジ、最近よく目にするようになりましたね。スーツにはピンバッジで良いのでしょうが、和服の時に使い勝手が悪く、帯留めにならないかな?と思案していたのが始まりでした。ちなみに写真の石原新菜先生は、マグネットタイプのバッジを付けていらっしゃいます。
私が暮らす鎌倉の大町には、鎌倉友禅の第一人者、坂井教人さんと娘さんの三智子さんがお住まいなのですが、地域に根付いた日本の誇る伝統技法で、丁寧にモノづくりしていく事、それ即ちSDGsの目指す社会ではありませんか!?という事で、今問題になっている、「ファストファッション」に対抗すべく、お忙しい坂井三智子さんに無理を言って、SDGsを私流に纏ってみることにいたしました。三智子さんはなんと、東京オリンピックに向けたイマジン ワン ワールドの着物プロジェクトで、フィジー共和国の振袖制作を担当されました。一方お父様の教人さんは、パラオとシリア・アラブ共和国の振袖を製作されています。オリンピック開催までに213の参加国をイメージした振袖と帯が製作されるとの事です。
今回の企画のために、三智子さんはわざわざ帯用の反物を探してくださり、野蚕(やさん)から取った絹糸で織ったざっくりとした風合いの帯地を提案してくださいました。そして何度も打合せを重ね、柄の大きさや配置を検討する事が出来ました!
友禅ではまず防染といって、色を乗せない部分を糊で丁寧に伏せていきます。今回は生地が厚めなので、念には念を入れて防染されたそうです。