2015年
10月
02日
金
もう10月ですか!?
驚きの余り仕事に手がつかない程です(笑)。
さて、10月3日のドイツ統一記念日に合わせて本日は東京のドイツ大使館にて恒例のパーティが開かれました。例年1300人程が招待されるこのパーティでは、大使公邸のお庭が公開され、ドイツ料理やビールを初めとする飲み物が沢山振る舞われます。
私は今年ドイツ大使館との接点がいくつかあったため、久しぶりにご招待頂きました。
昨年はベルリンの壁崩壊から25年、今年は東西ドイツ統一から25年というこの記念すべき年に、ドイツはシリアからの難民の大量受け入れを決断しました。在日ドイツ大使の冒頭のあいさつでもそのことに触れられ、”もちろん国内には沢山の意見があるけれども、自分たちがどこまで(この難民問題を)背負えるかどうか、見極めようじゃないか”的なお話がありました。この日本語の意味するところの”背負う”という動詞ですが、ドイツ語にもありました。ドイツ語で”肩”を意味する名詞、"Schulter(シュルター)"が動詞化して”Schultern(シュルターン)”。これを実生活で耳にしたことはこれまでありませんでしたが、なるほどこういう状況で使うのかと感心してしまいました。英語で表現すると、"Let's see how much we can shoulder it!"みたいなニュアンスでしょうか。困っている人を”助ける”とか、”手を差し伸べる”とか、そういったゆとりはそこにはもうありません。肩の荷は重すぎて、自分たちの持久力がどこまで持つのかわからない、でもやるしかないんだ、そんな覚悟を感じる単語です。
合理的なドイツ人は正義のドイツ人でもあると感じた一日でした。