2019年

9月

15日

ホテルオークラがリニューアルオープン

9月12日にホテルオークラがリニューアルオープンしましたね。ミーハーな私は都内での打合せの帰りに寄り道して参りました。建て替えが決まって高層ビルになると知った時はたいそう失望しておりましたが・・・。

一番惜しまれたラウンジスペース。第一印象としては、以前と余り変わって無い。あれ、ここまで変わらないのってどうなの?!でも変り果てるよりは良かったか? なんだか一瞬フラッシュバックするような、「ここは何処?」状態に陥りましたが、全体的には品のあるミニマムなテイストで好感が持てました。勿論宿泊しないとホテルの全体像が分かりませんが。一番理解に苦しむのは、本館をこれまでと全く異なるスケールに建て替えるというこの壮大な計画において、大倉集古館の建築はなぜ敷地内に残したのかという事。正直この新しいアンサンブルに全然調和しません。

2019年

8月

30日

愛車のタイヤ交換

ドイツで購入したものを日本に運んでから早8年は経ったでしょうか。愛車BROMPTONのメンテの必要性が発生しました。普段のチューブのパンクとは違い、後輪のタイヤに穴が!!なんと空気を入れてもその穴からチューブが焼き餅のように飛び出してきて、自転車を漕いでもチューブがホイールカバーに擦れて音が鳴るという見た事も無い現象が起きました。そこで都内での打合せの序に代官山のBROMPTONショップへ。

実は日頃から自転車のメンテを余り真面目にやらない私は、日本で初めて正規のお店にやって参りました。店員さんが余りにも詳しくて、折角の機会なのであれこれ相談してしまい、美しい音色のベルやらUSB充電出来るライトやら、いろいろ新調してしまいました。タイヤが一番安かったかも(笑)。

2019年

8月

20日

足るを知るを考える

糖尿病も、人工透析も、癌の多くも、生活習慣病ですよね。

暴飲暴食して運動もせず、仕事もストレスが多くて、休みも少ない、そりゃ体調悪くなりますよね。昨年の8月1日に頚椎まわりの神経を痛めて以来、これじゃ長生きしないなと

悟りまして、自らの生活習慣を根本的に見直す果てしない旅が始まりました。

健康や食に関する本って、溢れかえっていますが手に取って読んだことも無い私。

今回の石原式はハマりました。どんなに食材に気を使っても、ヘルシーなメニューを選んでも、”無駄に食べない”という方法に勝るものは無いと実感できます。

子供のころから朝ご飯をちゃんと食べなさいと言われ続け、でも実家で食べていたのはマーガリンとジャムを塗ったヤマザキパンに、ミロ入りの牛乳だったっけ(笑)?

中途半端にwesternizeされた食生活に侵された10代を過ごし、20年の歳月を経て

今ようやっと真のデトックスに出会えたことが、手遅れで無い事を祈るばかり・・。

ちなみにこの本は周りの人に読んでもらいたくて、後から買ったものです(笑)。

8月のお盆中、丁度家族が留守でしたので、思い切って石原先生が25年以上運営されている伊東のヒポクラティック・サナトリウムに宿泊したことが私の生活習慣を大きく変えるきっかけとなりました。数年前から朝食は炭水化物を採らずに人参りんごジュースを飲むようにしていましたが、石原先生がスイスで学んだ人参りんごジュースだけで断食を行う施設があると以前から耳にしていました。ここはてっきり末期癌の患者さんのための施設だと思い込んでいましたが、誰でも利用できることを知って試しに2泊3日で滞在する事を思い立ったのです。

訪れて初めて、歴代の首相やら有名な政治家やら芸能人がサナトリウムに通っている事を知りましたし、私が滞在している期間中も、メタボな体型をした有名な大学病院の先生が数名いらっしゃいました。ご自身の体調不良は、薬で治さないんですね(笑)。

私は人生初の試みに余りにもドキドキしていて、いっそのこと数日前から食べ貯めておこうか?と思った程ですが、それでは本末転倒なので、チェックインの1週間前から食事の量は徐々に減らし、前日は既に人参りんごジュースだけに切り替わっていましたが、初日の夜が少々ひもじくて、一番寂しかったです。なんとバッグの中にチョコレートが潜んでいたことを思い出してしまい、蚊と格闘して夜中に眠れなくなり、暫くバッグを見つめていました(笑)。2日目からは意外と平気なのですが、体力を温存したいという発想がどうしてもあり、散歩に行く気にもならず、ひどい頭痛がして持ち込んだ仕事もはかどらず、どうやって時間を使ったら良いか判らないのが悩みでしたが、結局1日に3回程温泉に浸かり、間にヨガレッスンを受け、石原先生の3時間に及ぶ講演を聞き、時間はどんどん過ぎていきました。断食期間のお勧めは4~5日。1週間とか続けられる方もいらっしゃるようですが、肝心なのは通常の食事への戻し方。玄米の重湯(写真左)やおかゆ(右)へと少しづつソリッドな食べ物へと戻していかないと、体調を壊してしまう事があるそうです。断食をした日数と同じ時間をかけて、戻すことが理想とのこと。石原先生にはサナトリウムでの診察時に沢山のアドバイスを頂き、鎌倉に帰ってからも生姜紅茶を欠かさず飲むようになったせいか、体温が上がり、代謝も上がり、体が軽くなって集中力もUPした気がします。人参りんごジュース断食を、年に2回くらいは習慣にしたいなと思いました。

2019年

7月

24日

長野県のエコハウス見学ツアーのご案内

8月1日に長野県内の2軒のエコハウスを見学するバスツアーをPHJ北陸支部で企画いたしました。軽井沢で新築のパッシブハウス(軽井沢南ヶ丘パッシブハウス)と、諏訪でリノベーションによるエコハウス(リビセンエコハウス)を訪れます。両方ともPHJエコハウスアワード2019の受賞作品です。

 

既に半数が実務者で埋まっていますが、一般の方も是非どうぞ。

子連れもOK、軽井沢集合&解散です。

 

詳細及びお申し込みはこちらのサイトから

2019年

7月

15日

憧れの建築を訪ねて

オーストリア出張の序に、私がドイツに留学していた2000年から注目している建築設計事務所、Baumschlager & Eberleの新社屋をLustenauに訪ねました。

彼らの集合住宅はとても規則正しいファサードデザインの中に温かみがあり、一方建築の内部は光の拡散を最大限に生かしたミニマムな素材と色による神秘的ともいえる空間で、学生時代にとてもあこがれた存在でした。

 

彼らは当然幾つかのパッシブハウスも手掛け、建築総工費の中の設備コストの割合にも頭を悩ませていたそうです。ある日Eberle氏のアイディアで、冷暖房換気設備の一切無い建物を成立させようという事になり、大半のエネルギーコンサルタントは無理だと断ったにも関わらず、建物の蓄熱性能と窓開けによる通風とナイトパージと自動制御で、これを成立させてしまったのです。

その名も、「2226」。最低気温が22℃を下回らず、最高気温が26℃を上回らない。それを、冷暖房換気設備の無い建築でやってのけたのです。

このぶっ飛んだアイディアを、私が大好きな意匠設計者がやってのけた事を、私は本当に嬉しく思う一方、実際に建物を視察してみて思う事を書きます。断熱嫌いな通風信者が日本の実務者に大変多いため、ヨーロッパの最先端エコ建築に設備が無いと聞いて喜ぶ方が多い事もあり、敢えて書きます。

 

日本で真似ができる技術的要素が極めて少ないです。

 

彼らは年々複雑になる外壁構成の真逆である、シンプルな単一の材料で構成したいと考え、レンガ壁の外部と内部に漆喰を塗って建築を仕上げました。

気密シートや防水シートなども一切使っていません。

日本だとまず、レンガ造で5階建てが建ちません。

この建築は、断熱を辞めた訳ではありません。内部に複数の空気層を持つ、

断熱レンガを使用し、レンガ壁厚80センチで最大限の断熱性能を確保しています。

RC造で同等の断熱性能を確保するとしたら、外断熱工法を採用する以外ありません。

また、構造的には40センチで成立するレンガ壁厚を、敢えて80センチにして蓄熱性能を上げています。それでも断熱レンガの蓄熱量に比べ、圧倒的な蓄熱性能をRCスラブが担っています。 

この地域の夏には除湿負荷がありません。パッシブハウスも住宅であれば、冷房設備無しで通風だけで基準をクリアする事が出来ます。今回はオフィス建築であるため、住宅よりも内部発熱が多いため、苦戦しています。

 

窓を外壁面の12%まで減らし、日射の侵入を減らしています。更に窓を壁厚の最大限内側に取り付けているため、全ての窓に80センチの庇と袖壁がある状態です。

外付けブラインドを付ければ、冬により日射が入り、夏はより遮蔽出来るものを、

恐らくこの彫刻的な建物の意匠を優先し、外付けブラインド無しでやろうとしているため、日射を減らさなければいけません。フィックス窓の横にある木パネルは電動開閉式で、換気やナイトパージ用に自動制御されます。このパネルを、北側に配置し、フィックス窓を南側に追いやる事で、東西からの日射の侵入を防御しています。

それでも開口部の高さは3メートル近いため、東西面のガラス面の3分の2以上に日射が当たります。日本の夏ではこの時点でアウトです。

 

建物の天井高は3メートル近くあり、日本のオフィスや住宅に比べ、人口密度がめちゃくちゃ低いです(日本の設計事務所とは大違いです)。

 

それでもオフィス建築は内部発熱が多いので、冬は無暖房で22℃近くになるようです。もちろんトリプルガラスの木製窓の断熱性能は大変高く(換気パネル部分には真空断熱材が挟み込まれています)、熱損失が最小限なため、窓から入った日射は建物に蓄熱されていきます。それでも長期休暇が続いたりすると、室温が下がってきてしまいます。一度下がってしまうと、蓄熱量が膨大なこの建物を温めるのにとても時間がかかります。そこで、そのような場合はなんと照明器具として位置づけられているハロゲン電球が自動で点灯します・・・。

 

以上、外付けブラインドが無く、緊急時の暖房熱源としてのハロゲン電球はあるという意味では、やや突っ込みどころのある建築ではありますが、昨年は1年間の内、22℃以上26℃以下をキープできなかった時間が合計100時間だったそうです。

 

これは驚異的であり、冷暖房設備をふんだんに入れた通常の建物であっても、利用者の満足度は100%に達しないことを踏まえれば、これは許容範囲と言えそうです。

こんな建築なら100年なんか余裕で超えられます。全ての建築家の憧れだと思いました。

 

でも私がとても恐れている事があります。

それは、日本の断熱嫌いな通風信者がこの建物を見て、似て非なる建築を日本でやろうとすることです。そして、きっとそのようにして出来上がった建築の名前は

 

「1632」だからです!!(森)

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

アマゾンで絶賛発売中!

東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学