2021年

7月

31日

とりあえず広葉樹以外で。

広葉樹を安易に使いたくない症候群の森です。突板やポリ合板なんて、もっと嫌です。

理由は話せば長いので割愛しますが、オール杉の面材で家具を作る長年の情熱が、何故か今年再発。自宅の引っ越しがきっかけで、「こんな家具が欲しい」という切実な思いが強くなり、あれこれスケッチしていたからかも知れません。

 

鹿児島のドリーミー大和さんによる、燻煙乾燥の杉柾材をキーアーキテクツの設計では長年使用させて頂いてますが、置き家具もこの材料で作りたい!という長年の夢をかなえるべく、この度ナイトテーブルをデザインいたしました!基本的には私の夢を全て実現したようなプロダクトとなりましたので、その全容を皆様にこっそりご紹介させて頂きます。

美しい杉の木目と、フォルボのファニチャーリノリューム、そして真鍮の取っ手という異素材のマリアージュ(3者で結婚は無いか?!)。美しくて見とれてしまいます。

気になる機能性ですが、引き出しの中には無印良品のベロア内箱が収納できる仕組みになっていて、小物を保管する事が出来ます。引き出しはアロマオイル等の小瓶が入る高さ。天板は手前がリノリューム貼り、耐水性と適度な摩擦力で飲み物等を置いても安心です。天板の奥は取り外し可能で、中にAC100Vのコンセントが収納されています。普段でしたらUSBコンセントを仕込みますが、USBも近年Type-Cが出てきたりと、タイムレスでは無いので、悩んだ末にAC100Vタイプに。

そしてなんと、天板の裏は鏡が付いていて、真鍮製のスタンド(既製品)にかけて使用する事が出来ます!真鍮製の照明ともマッチしました。今回使用した杉の巾剥ぎ材、実は棚板等に使用するための比較的リーズナブルな価格の材料なんです。でもプロの職人によって、こんなにゴージャスな置き家具に生まれ変わりました。ソリッドな木なので、小口を見せても美しく、表面に貼った材料はリノリュームだけ。これで小物が散らかりがちな私のベッド周りがすっきり美しくなりそうです。広島のプラスデコレーさん、厚木の坪原木工さん、ご協力ありがとうございました!

2021年

6月

02日

もう6月(汗)!

あっという間に6月です!!!

キーアーキテクツのブログが1月以降更新されていないけど大丈夫でしょうか?と、今から3年程前にお話を聞かせて頂いたお施主様からご連絡を頂き、慌てております。仕事に没頭するあまり、アウトプットのモチベーションが弱くなっていたかも知れません。お陰様で積極的な営業のニーズも無かったり、もしくはFacebookの手軽さに甘えてしまっていたかも・・。という事で生存確認も兼ねて久しぶりの投稿です(笑)。

6月と言えば毎年恒例のジューンベリーです。小鳥たちと競争しながら、脚立に登って収穫しました。でも大規模リノベーション後10年間住まわせて頂いた大町タウンハウスの定期借家契約も今年で終了という事で、今年が最後の収穫です・・。さて次はどんな暮らしが待っているのでしょうか?! 詳細は来年にはお知らせできるかと思いますが、もっと沢山果実が採れるお庭のある暮らしがしたいなあ、なんて数年前から考えておりまして、ここ数年、移住計画を進めておりました。とは言え、鎌倉も素敵な街なので、平日は鎌倉、週末はウィークエンドハウスへ、そんな2拠点生活も憧れますね。コロナ禍に追い打ちをかけるように建設業界にはウッドショックがやってきました。私の2つめの拠点は一体何時出来上がるのでしょうか(涙)。

2021年

1月

11日

仕事始め

2021年の1回目のブログ投稿が随分と遅くなってしまいました。コロナ禍で大半の人にとってろくでもなかった2020年が終わり、相変わらずトンネルの出口が見えないまま新しい年が始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?小規模な設計事務所を生業としていますと、この異常事態の中で、極めて影響を受けにくい職種だなとつくづく感じておりますが、こんな暴力的な形で、価値観の転換を迫られることになるとは、私自身にとっても本当に想定外の事でした。外出する事も、人と会ってワイワイと会食する事も皆無に近かった年末年始でしたので、意識が自分の内側に向き、これから自分がするべきことについて、何時もよりは深い考察が出来た気が致しました。また、ここ10~20年で自分の中で当たり前になってしまった多くの事に関しても再考する機会を持てており、この歳になって今、自分の生活を整えるという作業に向き合っているのは不思議な感覚です。身辺整理という主旨では無く、正すところは正し、慢性的なストレス要因は取り除き、大きな目標に近づけるための効率を考え、日々の暮らしや仕事の中での些細な喜びに気づきやすい自分になる、そんなところでしょうか・・。

そんな経緯で近年の幾つかの習慣を整えた中で、画期的な変化を二つご紹介いたします。

実は私、デザインについて閃いた時にすぐさまその辺にある紙にスケッチをする修正があるのですが、それがレシートの裏であったり、子供の学校からのお知らせの余白であったり、重要な議事録の裏側だったりで、後でその折角のアウトプットに関して収集が付かなくなるという深刻な問題を抱えていました。かといってそれらをストックしてスキャンしたり、スマホで写真を撮ったりするのも億劫でした。一方、メモを取る時には携帯やPCを使って打ち込む習慣が続いてしまったことで、ペンで文字を書く頻度が激減している事も悩みの種でした。また、夜中にスケッチが始まると、そのうちデータ化したくなってパソコンに向かってCADを立ち上げてしまう習性も、改めなければと感じていました。同時にPCのモニターのバックライトを浴びすぎており、眼精疲労も深刻化していました。そんな状況が持続可能的では無いと思いながら、仕事を辞める以外に改善方法は無いとあきらめていたところ、年末にSupernoteという電子ノートにたどり着き、購入予約をしていました。どこでも絵が描けて、必要な時にQRコード化したりメールで送る事が出来、検索キーワードも埋め込めるので、支離滅裂なメモやスケッチを後で救済する事が出来る予感がしていて、今から凄く楽しみです。今は自宅のダイニングテーブルの上に置きっぱなしになっているため、気が付くと落書きがされていたり(笑)。なんだか我が子と交換日記をしているみたい?!

二つ目の変化は、新しい調理器を迎え入れた事。昔から憧れていた圧力鍋ですが、思い切って電気式を購入。元々殆ど使用しない炊飯器が陣取っていた場所に配属となりました。味噌作りの際に大豆を鍋で煮るのが余りにも大変だった、というのが購入のきっかけではあるものの、ステイホームで家で食事をする機会も増え、中3の息子も今はテレスタディで家でゴロゴロしているので(涙)、「レシピサイトで探して好きなもの作って!」と無茶振りをしてみたところ、なんと高級レストランばりの完成度のボルシチが食卓に出てきました。家庭内では料理が得意な人と、そうでない人がいると思うのですが、誰でも気軽に本格的なものが作れるという意味では、皆が幸せになる調理器具だなあと感心してしまいました。

 

実は料理が大好きな私は、これまでガス調理器やガスオーブンが無いと生きて行けない主義でした。IHコンロで料理をするのも、虫唾が走るほど嫌いだったのです。しかしこのご時世、料理のために化石燃料由来のガスを使用し続ける事に、いい加減愛想が付きまして、P2Gで太陽光由来の合成ガスが使用できるような新しい時代が到来するまで、ガスによる調理を控える決断をしました。勿論現在の鎌倉の賃貸暮らしでは太陽光発電が無いため、電気で調理をしてもクリーンエネルギーとは呼べません。しかし近い将来の太陽光発電を取り入れたライフスタイルをイメージし、給湯や調理の設備について悩みぬいた結果、ガス器具とお別れする事になったのです。個人の日々の暮らし方の小さな変化の積み重ねが、大きなうねりとなり、エネルギーシフトに貢献できることを信じて・・。(森)

2020年

12月

09日

気密住宅と換気

とある雑誌社からの取材を受け、オンラインでお話をしている際、「もうじきコロナ禍も1年」という話題になりました。
もうじき1年なのに、コロナ禍以降テレビ番組でも良くお見かけする窓開け換気推進派の専門家がいまだに提言出来ない事があります。それは明確なコロナ陽性者が居ない一般家庭の居住空間で、空調効率も無視して一体どれ程の換気量が必要なのかということ。もうwithコロナなのだから、住まい手の免疫力維持のための室温管理や、空調のエネルギー効率も考慮した上で、適切に換気したいですね。
こちらはパッシブハウス・ジャパンとして2020年3月に公開した気密住宅と換気にまつわる特別寄稿です。興味のある方は是非ご覧ください。注)冒頭の画像はネットで見つけたものに勝手に和訳を付けさせて頂きました。

2020年

12月

01日

GLOW1月号掲載

先日軽井沢南が丘パッシブハウスにて、女優の原沙知絵さんとキーアーキテクツの森みわがパッシブハウス的な家作りに関して対談させて頂いた記事が、GLOW1月号で紹介されております。是非書店で見かけましたらお手に取ってご覧ください(冒頭の稲垣吾郎くんのどアップ記事の次のページです)!

原さんはオーストリアに在住されたことがきっかけで環境問題にも強い関心をお持ちで、NHKドイツ語講座に出演されていたことから、ドイツ語を熱心に勉強されているようです。今後の彼女の情報発信に期待ですね💛

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

アマゾンで絶賛発売中!

東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学