2023年

5月

24日

福岡パッシブハウスの新オーナー募集中!

2012年竣工の福岡パッシブハウス(日本で3棟目のパッシブハウス)のオーナーさんがドイツに拠点を移すことになり、新しいオーナーさんを募集しております。この家の価値を伝えたくて、ラクジュの本橋さんとYoutube動画を作成しましたので、是非ご覧ください。

 

オーナーさんはこの家を引っこ抜いてドイツで購入した土地に置きたいそうですが、それは残念ながら非現実的なので新オーナー募集となりました(涙)。

福岡パッシブハウスのルームツアー動画はこちらになります。

キッチンは一式ドイツから運ばれたもので、ガゲナウのガスコンロに電気オーブンとスチームオーブンなど本格的な設備が入っています。フローリングやクロスもドイツから運んだオーク材、アルミクラッド木製サッシや外付けの電動ロールスクリーン、玄関ドア等の建具関係もドイツ製です。熱交換換気はFocus200に外気フィルター付き。10年経過していますが、劣化が見受けられません。太陽光発電も搭載しており、現在同じ仕様を新築で建てるとかなりのコストになりますので、是非この家の価値がわかる方に受け継いで頂きたい次第です。

2023年

5月

12日

追分の家 竣工写真撮影

待ちに待った追分の家の竣工写真撮影です。お天気も良くて、朝から齋藤カメラマンが休むことなく写真を撮り続けてくれています。ドローン撮影から始まり、外観から内観へ、そして一番忙しい夕景タイムが始まります。焚火もばっちりなタイミングで良い火力!

実は今回追分の家の内部階段手摺を制作してくれた河田崇さんが、私がドイツから運んだ焚火台用のトライポッドを制作してくれました!異形鉄筋曲げてこんな感じで―と私がメッセージを送った直後にささっと制作して下さり。それはもう、鉄を自由自在に操るマジシャンのよう。

 

ということで先日仕入れた南部鉄器の「WAKKAS750」を火にかけて珈琲を淹れる日が待ち遠しい・・。

この2日間で写真撮影やメディアの取材対応、PHJのオンラインセミナーへの参加、PH認定案件のウェブ会議など、脳みそパンクしそうなハードスケジュールだったのですが、1日の終わりは太陽熱で湯張り&バイオマスで追い炊きのバスタイム。これが幸せ過ぎて疲れも吹っ飛びました(笑)。いつもより高めの湯温42度が良かったのかもしれません。

 

もうじき貯湯タンク内の温度がWiFi経由で遠隔からも見えるようになるので、お風呂の湯張り用に貯湯量が心細い時には同じくWiFi経由で遠隔でペレットストーブを着火することで、追分の家のお風呂は常にクリーンエネルギー100%なのですね。ちなみに今回のイタリア製のペレットストーブは温水回路の戻りが68度以上の場合は火力を抑えていくように自動制御されていて、70度を超えると自動消火。こんな賢いペレットストーブ、日本でも早く製品化して欲しいですね。

 

ウルトラファイン・バブルに加え、セントラル浄水器で上水から塩素も重金属も除去していますので、まさに至福のひと時・・・。

なお、今回はガス給湯器のバックアップが無い設備設計であることを踏まえ、ペレットストーブからの高温水の密閉回路を、トリプルコイルの300L貯湯タンクの最上部の回路に放熱してみたのですが、追い炊き機能を含む放熱回路がタンクの真ん中になってしまい、土壁暖房回路には丁度良い温度でも、追い炊き機能にはちょっとパワーが足りなそうなことが判り、週明けにエコモの三原さんに放熱位置を入れ替えてもらう予定です。

 

給湯の熱源って、電気 or ガスの2択じゃなくって良いよね?

PV+ヒートポンプ+EV(または蓄電池?)といったオール電化仕様も勿論スマートですが、地域性も踏まえて、クリーンなボイラーでお湯を作る設備仕様が、オルタナティブとしてもっと身近になりますように・・・。

2023年

4月

27日

西日本からの訪問客

5月中旬に控えた、齋藤カメラマンによる竣工写真撮影まで、出来るだけ素人の私が撮った写真の公開は控えておりましたが、今週お越しになったタナカホームの田中社長のiPhoneの写真がとても美しかったので、ちょっと拝借いたします。軽井沢は過酷な冬が終わりを告げ、これからは美しい新緑の季節ですね。この家でこれから味わう春夏秋冬が今から待ち遠しいです。

左から、鹿児島で燻煙乾燥の柾目杉の巾ハギ材、IBUKIを製造されているドリーミー大和の原口社長と、IBUKIの販売窓口のプラスデコレー尾崎社長、PHJ九州支部元リーダーの坂本さん、現リーダーの田中さん。追分の家の内装は、床も天井も階段も家具も、IBUKIのオンパレード状態なので、竣工写真が出来上がりましたらご活用いただこうと思います!

2023年

4月

13日

植栽工事が始まりました!

庭蒼さんによる植栽工事が始まりました。白樺や紅葉など、軽井沢らしい木に加え、私が大好きなヒメシャラ、ジューンベリー、雪柳、コデマリなど。太陽熱温水パネルの目隠しには常緑樹のシラカシ、ソヨゴ、シャリンバイなど。シャリンバイって大島紬を泥染めする時に使用する染料ですよ。庭蒼の熊谷さんからご提案頂いた際、「Yes!!!」と大興奮してしまい(笑)!そして運ばれてきた白樺の大きさにまたびっくり!

そして、掘ればお約束の浅間石(笑)。かなり大きいのが出てしまい、職人さんが二人がかりで掘り起こしてくれました。

ちなみに工事中に出てきた浅間石の内、一人で運べるサイズだけ現場に置いていって貰ったのですが、あまりにも数が多くて、裏庭がちょっとしたロックガーテンになってしまい。ちなみにこれ、一人で全部積んだのですが、大小様々で形も個性的な浅間石を夢中で運んで積み上げているうちに、「石が座った時のなんとも言えない嬉しさ」を初めて味わいました。夢中になりすぎて、その日は背中が痛くて眠れませんでした(笑)。

2023年

3月

19日

V2Hの格納庫など

追分の家のV2Hが遂に始動しました!ただ、格納されたエントランスウォールはまだ未完成です。これから原田左官さんに塗り版築を施工してもらうのですが、3月はまだ外気温が低い日があるため、安全のため施工を4月に遅らせることになりました。

先日原田左官さんのショールームで打ち合わせをしまして、色の配合や骨材の大きさ、層の幅など、決めてきましたが、うーん難しい!

こちらが打ち合わせの内容を元に作成して頂いたサンプルです。さて、上手くいくのでしょうか?!ドキドキですね・・。

こちらはカウンタートップのファニチャーリノリュームになんと色を入れている様子。今回「オリーブ」という色を初めて選んでみたのですが、ちょっとイメージよりも明るすぎて、私が頭を抱えていたところ、坪原木工さんがいろんなオイルを試して下さり、なんと、オスモの「ダスク・グレー」という色のオイルが綺麗に入ることを発見してくれました。サンプルの左が塗る前、右が塗った後です。おかげでリノリュームを張り替えることなく、色が落ち着いて助かりました・・。なお、床のファニチャーリノリュームにはリボスのカルデットのクリアをふき取りでかけて艶出ししました。

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

アマゾンで絶賛発売中!

東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学