NOiL 中条共創の森イノベーションラボ

キーアーキテクツがエネルギーコンサルタントを務める、新潟県中条市のNOiLの竣工式典にお招きいただきました。施主はJX石油開発さん、設計は小山さん率いるキーオペレーションさん、施工はPHJメンバーの池田組さんです。

 

式典には新潟県知事や中条市長も参加され、多くのメディアや研究機関の方が参列されていました。元々石油を掘ることに特化した企業が、省エネやクリーンエネルギーを模索する2軸経営を宣言したことは、地元では大きな注目を集めている様子が伺えました。

 

 

同じ週の週末には一般向けの見学会が開催され、3日間で多くの方が訪れたようです。今回は基本設計が固まった段階でパッシブハウス認証のお問合せを頂き、建物が東側に開いたデザインであったこと、床面積に対して外壁の表面積が非常に多い設計となっていたことが起因して、山崎屋木工さんの最強の木製サッシをもってしても、パッシブハウス基準にはやや届かず、ローエナジービルディングの基準を目指すことになりました。着工後も現場で細かい変更等が常ですが、施工の池田組さんがPHPPを理解しているため、温熱的に有利側になるように気を利かせながら変更をかけてくれていました。

コンサルタントとして一番ドキドキしていたのは、こちらの6連の窓でパッシブハウスの気密性能の基準をクリア出来るか?でしたが、追分の家で培ったノウハウで山崎さんはいとも簡単に(笑)?クリアされました。勿論躯体の施工精度もそれをサポートしています。両引き分けで中央の4枚がスライドしますので、迫力満載ですね。窓枠のUf解析の数が非常に多く、とても大変でしたが、中間期は是非窓を解放して外部と繋がった状態で建物を使って頂ければと思います。

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

アマゾンで絶賛発売中!

東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学