新年あけましておめでとうございます。
本年も引き続き全力投球で行きますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、鎌倉の自邸で年末の大掃除をしていたところ、気がつくと私はこの築26年のRC造の内装仕上げをはがし始めていました。実はこの家、外壁に30ミリの外断熱にもかかわらず、有機質の内装材の表面は夏は1階で、冬は2階でかびています。
現 在断熱改修工事(あわよくばパッシブハウス認定)を計画中ですが、まず内装材の種類によってカビが生えているところとそうでないところがある事に気が付 き、改修工事に先立ってまず仕上げを完全無機質の強アルカリ性の漆喰にして様子を見ることにしたのです。この家は施工時に、何を考えたか型枠のべニアを取
り払わず、そのまま上に無塗装の板材を貼って仕上げられています。まず仕上げ材(リフォーム後3年経過)を取り払うと裏は一面のカビ。次にバールを使って 26年間前の型枠のべニアをはがすと、一階の床から1メートルの辺りまではコンクリートの表面にカビ。透質抵抗の低い木材の中に水蒸気は侵入し、コンク
リートの手前で結露→カビ発生という、内断熱工法と同じ事態が発生しているのです。30ミリのEPS外断熱の頼りなさ・・。自らがモルモットとなったこの 8か月間で、これまで学問知識として備えていたカビの性質やシックハウスの条件を不幸にもこの目で確かめることができ、この経験に基づく新たなる発見が完
璧な改修計画の実現に生かされそうです。それにしても家族がここまで頻繁に体調を崩した冬はいままでありませんでした・・。
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