大阪で起きた母親のネグレクトによる幼い子供の死。同じ親としてあまりにショックが大きい。一方で私がこれまで海外に拠点を置き、親族のサポートが得られない状況の中、仕事と子育てをなんとか両立させてこれたのは、夫の協力あっての事であった。20代の母と幼い子供からなる母子家庭が、経済的に自立していく事はほぼ不可能といってよい。社会はこういった家庭を決してネグレクトしてはいけないと思う。
わが子の通う鎌倉の幼稚園には、今年から養護学校の子供が数人登園してくることになった。さまざまな事情により実親と引き離された幼い子供達を、哀れに思うこともあったが、今回の事件以来、もしかして彼らは社会に救いの手を差し伸べられた、幸運な身であるのかもしれないと思う程である。
新しくクラスに加わった友達の両親が不在であるという不可解な事実を、4歳児なりに受け止め、仲良くなろうとしているわが子の様子がうかがえる。たとえ実親がいなくても、周囲からの愛情を感じとって社会と繋がって生き抜いてくれと祈るばかりである。
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