2010年

10月

16日

ミツバチの羽音と地球の回転

先日上映会に足を運んだのは、こんなタイトルのドキュメンタリー映画でした。

鎌仲ひとみ監督作品。ストーリーの抜粋:1000年続く伝統を受け継ぐ山口県上関町祝島。対岸の美しい島と海を埋め立て上関原発をつくる計画がもちあがって28年。島人は引き裂かれ、人生を翻弄されながらも美しい海と、代々受け継いできた暮らしを守ってきました。国策として進められてきた原子力政策。昨年末、中国電力は姑息なやり方で着工しました。(続く)

祝島に住むおばあちゃんたちは、26年間の間、頑なに原子力発電所の建設に反対してきました。理由は「自分たちの生活の恵みを与えてくれるこの美しい海と島を、次の世代に残したい、自分たちがお金をもらって明け渡してはいけない」。原発建設のために、スナメリが生息し、まれに残る生物多様性を持つ瀬戸内海の中の小さな入り江が埋め立てられ、タービンの冷却用に、7度も温度上昇した海水が常時大量に湾内に放水されることになります。これは祝島の生活を支える漁場に壊滅的なダメージを与えることを意味しています。

2日前の10月15日に、中国電力が埋め立て工事の再開を試みましたが、現地で待ち構える反対派による抗議行動により、失敗に終わりました。私たちが知らないうちに、こんな緊迫した事態が今、瀬戸内海で起こっているのです。

一方で電力9社(北海道電力株式会社、東北電力株式会社、東京電力株式会社、中部電力株式会社、北陸電力株式会社、関西電力株式会社、中国電力株式会社、四国電力株式会社、九州電力株式会社)と、株式会社東芝、株式会社日立製作所、三菱重工業株式会社、および株式会社産業革新機構の13社は今月22日に、原子力発電新規導入国において、原子力発電プロジェクトに関する提案活動を行う『国際原子力開発株式会社』を設立するとのこと。

http://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/1181840_1065.html

そもそも原発は必要なのでしょうか?

是非このドキュメンタリーを皆さんに見て頂きたい。上映スケジュールはこちらです。http://888earth.net/trailer.html

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コメント: 1
  • #1

    山崎隆敏 (日曜日, 16 1月 2011 15:01)

    私は、福井県で脱原発の活動を続けています。 本業は、和紙の販売会社経営です。
    六ヶ所村と上関原発計画は、鎌中監督の映画で全国に知られるようになりました。敦賀の高速増殖炉もんじゅは、再処理工場と密接な関係にありますが、マスコミの怠慢もあり、たとえば去年おきた燃料中継装置が炉内に落下した事故など、県外の国民にはほとんど知らされていないようです。 暴走しやすく、地震にとりわけ弱く、金属ナトリウムを使う危険など、国民にもっと知っていただきたいものです。
    福井の人は大人しく控えめな県民性のためか、脱原発の声も大きな広がりになりません。人口も、県全体で80万人と難しい面はあります。そこで、県外に出た福井県人に原発の現状を知らせる方法はないか、と腐心しています。地元にいると原発の問題に慣れっこになり 不感症になっているきらいがあるのですが、 県外に出た同級生などから、「福井はこのままでよいのか」 と叱咤されれば、考えはじめるかもしれません。
    昨年、私は「福井の山と川と海と原発」と 「生き残れない原子力防災計画」の二冊の本を書きました。
    本の中では、もんじゅを担当する核燃機構(現在は看板を架け替えた) が、市議や県議を毎夜のごとく二次会・三次会を含む宴席に接待していたことも書きました。 情報公開で出てきた3年間の資料だけで、約1億5000万円もの「研究開発費」を接待に流用していたのです。 このことを新聞社はどこも書きませんでした。 なぜなら、各社記者が(80%のシェアを誇る地方紙は部長クラスまで) 接待づけになっていたからです。
    20年前に書いた拙著「福井の月の輪熊と原発」を鎌仲監督は自身のブログで評価してくださいました。まことに失礼ながら、自著の自己宣伝もかねつつ、 福井の実情を少し報告させていただきました。私のブログ taka8621もご参照ください。 お知り合いに福井県出身者がおられたらぜひ、福井の現状をお伝え下さい。 よろしくお願いします。 福井 山崎隆敏

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