第4の革命をオリジナルDVD(ドイツ語)で鑑賞しました。飯田哲也氏も以前講演会で紹介していた、スペインの巨大な太陽熱発電所は興味深く、鏡で太陽熱を集め、タービンを回して発電しています。熱は夜間や曇りがちの日のために蓄えられ、タービンが回り続ける仕組みは面白い!バングラディッシュの女性が太陽光発電の仕組みを習い、施工とアフターメンテまで行って月々100ドルの収入を得ているプログラムも紹介されていました。それによって都会に移住することなく、田舎暮らしでもそれなりの生活レベルが確保できるとのこと。その他、再生可能エネルギーの可能性に関する話が主ですが、建物の省エネ性能を高めてエネルギー消費量を激減させている事例もきちんと紹介されています。その中には、賃貸住宅を断熱改修してパッシブハウス化し、改修後の家賃に光熱費が含まれるというスキームも事例として紹介されていました。
その他印象的だったメッセージは・・・
原発推進派は、エネルギー問題を単純なCO2削減という目標に置き換えてしまった。
地球を北半球と南半球に二分することはできない。
南半球の貧困には北半球にも責任がある。
再生可能エネルギーは、貧困層に届けるのに一番手っ取り早いエネルギーである。
などなど。
出演されている政治家のハーマン・シェアー氏が撮影終了後の2010年10月に亡くなられたとのこと、とても残念です。
最後に、特に目から鱗とか、ショッキングな内容ではないのですが、
みなさんどこかでチャンスがあったら観てみてください。
日本語訳がオリジナルに忠実であることを祈るのみです。
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エコシア (火曜日, 22 5月 2012 23:31)
ドイツ再生可能エネルギー法の生みの親で、映画『第4の革命』の主演ナビゲーターで知られるドイツの政治家、故ヘルマン・シェーアの遺作『エネルギー倫理命法』の邦訳版が出版されました! http://bit.ly/JF2nPP