下手くそな平泳ぎのように

久しぶりにブログを書いています。最近フェイスブックが便利すぎるせいか、

こちらでの情報発信を怠り気味な事は深く反省しなくてはいけません。

さて、先週末にちょっと玄関ドアを開け放していた間に、家の中にコオロギが入り込んでしまい、それ以来家の中のどこかで鳴いています。昨日は脱衣所の天井、今日は寝室。すごく季節感があって良いのですが、かわいそうなので早く逃がしてやりたいと思い、捕獲を試みております。

 

ところでここ数年、目立つ仕事が1カ月続くと地味な仕事が3カ月、そんなサイクルが多いような気がしています。講演会やセミナー、構造見学会等でアウェイの仕事が続き、それらがめまぐるしく過ぎ去ると、ホームで溜まりまくった執筆の仕事や設計の仕事、そしてソフトの検証、ヒートブリッジの解析といった、研究職まがいの仕事に没頭しています。人前に出る仕事の期間中は、沢山の方と話しをする機会でもあり、多くの刺激やヒントを頂くチャンスでもありますが、ゆっくりと咀嚼し、頭を整理する時間が無い事がフラストレーションとなることもしばし。自分のクリエイティブな頭が“もういい加減にホームに帰ろうよ”と言っているようです。そしてそのあとに続く潜水期間。手探りしながらがむしゃらに進む、没頭しすぎて世間で日々何が起きているのかも良く解らない不安に駆られながらも必死で進む。が、どれだけ進んでいるのかも実は良く解らない。あともう少し先へ、息の続く限りもがく。そして久々に水面から頭を上げ、また人前に現れる。初めて自分の位置が把握でき、安堵して、息を吹き返す事が出来る。外に出るとエネルギーをもらえる(美味しいものを食べるという意味ではなくて!)。そしてまた潜水に没頭する・・・。大切なのは今自分がどちらのサイクルにいるのかを理解して、心を落ち着かせること。まさに下手くそな平泳ぎをしている時のように。気がつくと今度の11月は講演会やセミナーが8本も入っていました(その内の4本はジャパンホームショー絡みですが)!

そろそろ浮上するサイクルのようです。皆さんも似たような感覚、ありませんか?

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

アマゾンで絶賛発売中!

東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学