知り合いの庭師さんのご紹介で、葉山のPONNALETさんの展示会にお邪魔しました。なんと、建物は中村好文さんによるもの。オーナーさんはラオスやカンボジアで織られた草木染の布を使った帯や和装小物、ストールなどを手掛けられる江波戸さん(写真左上)。この場所で定期的に着付け教室も行っているそうです!こんな素敵な場所で、素敵な布たちに囲まれて、着物を着られるなんて、本当に贅沢ですね。
会場には真木テキスタイルスタジオの布も展示販売されており、カンボジアの草木染の布と真木さんの布が一つの半幅帯になるという、故郷を超えた女性たちの布のコラボに純粋に感動・・・。カンボジアでは長い内戦の影響で30代以上の男性が少ないそうで、女性が家計を支えているケースが多いとのこと。そこで伝統的な織物の技術を女性達に伝えるべく、日本の支援団体も活動しており、国内でフェアトレードの委託販売を行っています。私はこれまで、着物を着ることはmade in Japanの布をまとう事だと認識していましたが、このようにアジアの伝統的な織物を取り入れることによって途上国の女性の支援をする事も出来るなんて、素晴らしいと感じました。もちろん、ストールなどもありますので、和装で無くても支援出来ますけど・・。
和装の帯や着物でつくづく凄いと感じるのは、生地の産地で製品が分類されていること。洋服では絶対にありえない事だと思いませんか?!作り手までルーツの辿れる布をまとうって、今の時代、残念ながら贅沢品になってしまいましたね。
そして建築空間はファブリック無しでは決して完成しないことを、
改めて再認識した一日でした。
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