コロナ禍やウッドショックの煽りを受け、当初よりもかなり時間を要してしまいましたが、この度キーアーキテクツ設計の鵠沼の家が無事竣工いたしました。施工を担当されたBAUMの平沢さん、その他大勢の関係者の皆様、本当にありがとうございました。
打ち合わせ当初より、鉄骨やRC打ち放しのような無骨なイメージを描かれていたお施主さんです。それをかなり予算がタイトな中、木造で実現するのは簡単では無かったのですが、お施主さんのアイディアによってかなり個性的な感じに仕上がりました(笑)。「ラフな感じの仕上がり=安価」というお施主さんの希望が大方打ち砕かれてしまうのは伴走していて一番辛かったところかもしれません・・・。
キーアーキテクツの過去の物件の見学会に沢山足を運んでくださっていたお施主さんですが、取得されたのは南から45度触れている難易度の高い立地で、1階の南東には隣家が迫っているため日射取得があまり見込めない中、性能としては年間暖房需要25kWh/m2を切るように設計いたしました。
1階の子供部屋は2ステップ下がった土間床となっており、天井高を高めにすることで将来的に子供部屋を二つに分けた際に、空間を立体的に使えるようになっています。ダクト空調と組み合わせた1種換気の給気の吹き出し口もそれに対応して2か所に配置。5人暮らしにはやや小さなおうちですが、仲良く快適にそして楽しく過ごして頂けると思います。個人的にはお施主さんが好んで選ばれたターコイズブルーが、奥様の出身地の沖縄の海を彷彿とさせます。2階のリビングからは江の島が見えますし、早くコロナ禍が収束して屋上デッキから鎌倉花火大会を眺められる日が来ますように・・・。