発泡ガラスボードで基礎外断熱中!

信濃追分の家では現在、ドイツから試験輸入している発泡ガラスボードを使った基礎断熱工事が進んでいます。リサイクルガラスをボード状に発泡させる技術は日本にはありませんが、何れチャレンジしてくれるメーカーさんが現れることを夢見て採用しています。なんといってもこの材料、白蟻に食われません。もちろんホウ酸処理をした防蟻タイプの断熱材も既に普及していますし、板金による物理的な蟻返しといった方法もあります。基礎外断熱はこれからの建築の高断熱化には欠かせない工法になりますので、いろいろな選択肢があると良いと思っています。外壁や屋根の断熱材にセルロースファイバーを使いたいという感性をお持ちの方、基礎断熱もリサイクルガラスでいかがでしょうか?薬剤による防蟻効果が信じられない!という持論をお持ちの方、物理的に食い破れないこちらの材料でいかがでしょうか?密かに基礎内断熱から脱却したい方、内断熱はそのままに、とりあえず外側に発泡ガラスボードを50ミリ貼ってみましょう。基礎コンクリートの室内側の表面温度が上がり、床下の衛生状況が随分と改善される筈です。

通常の断熱材よりももろく、切断の際に注意が必要ですが、出隅部分もとても丁寧に施工して頂いてます。因みに先日構造家の佐藤淳さんにこの材料を紹介したところ、断熱性能があり、圧縮強度も非常に高いため、月面基地の建設に採用したい!というコメントが飛び出しましたが、私は月や火星に移住出来ない大半の人々の暮らしを守る為にこの材料を地球で使いたいのですね(笑)。地球上での使用に興味のある実務者の方はStoJapanさんまでお問合せください・・。

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

アマゾンで絶賛発売中!

東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学