再びC値0.05c㎡/㎡へ・・・。

なんと、信濃追分の家の気密測定でC値0.055c㎡/㎡が出ました(減圧0.06、加圧0.05の平均値)。この0.05という値は、2009年の鎌倉パッシブハウスで達成した値で、当時は豆腐のようなシンプルな形の建物を2x6で施工し、インテロの気密シートのタッカーをテープ処理までして、30mmの設備配管胴縁まで設けて、私は毎日現場に張り付き、窓はドイツから輸入したパッシブハウス対応の窓、ヘーベシーベもありませんでした。しかし今日の値は、やや複雑な形を在来工法で組み、外壁には気密シートも使わず、PJパネルの目張りだけで、私は現場に週1も通えておらず、国産の木製サッシでワイド3200mmのヘーベシーベも台形のガラスコーナーもある状態で実測されました。パッシブハウス認定用にはC値0.3〜0.2を切れば良いので、いかに現場の施工性を上げて建材を国産化するかが鎌倉パッシブハウス以降の私の課題となっていましたが、13年の歳月を経て、当時と同じ測定士により同じ記録に戻ってきたことが、なんとも感慨深く、0.05の意味に、皆で思いを馳せました。

今回、驚異的なサッシを作ってくれた山崎屋木工さん、現場でベストを尽くしてくれた大工さんと27歳の堀内監督、そして彼らを優しく見守る新津組のベテラン監督陣、そして工事部を陰で支える経営陣の皆さんにお礼申し上げます。

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パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学