蝦夷鹿の角ハンドル

新年あけましておめでとうございます。

2022年は本当に大変な一年でした。

なによりもお施主さんがとても大変な年だったかと。

そしてキーアーキテクツ史上でも一番大変だった年かもしれません。

でもおかげで「雨降って地固まる」年だった気がしています。

コロナ自粛もみんなそろそろ飽きてきて、冬眠から目覚めた熊のごとく、

沢山の素敵な出会いと発見のあった春のような年だったかもしれませんね。

 

さて、私は年末年始に溜まった宿題をこなすいつも通りの年越しなのですが・・。

これは本当に正月休みにやっつけないと!と思っていた大仕事の一つ。

知床の森に落ちていた蝦夷鹿の角を内部扉のハンドルに加工するのですが、この三次元の造形物を(しかも極力左右対称に)角度決めするという難易度の高いミッションです。いつもお世話になっている建具屋さんも、これに関しては責任を取りたくないということで(笑)、自分で決めなければならなくなり。

とりあえず無印良品で買ってきた台所用スポンジを挟んでヘアゴムでぐるぐる巻きにして、向きや角度を整えた後、やむなく切り落とす部分をレーザーで墨出し。これから大町商店街の革やさんに持ち込み、穴あけ加工&ハンドル部分には鹿革が巻かれます。今からもう出来上がりが楽しみ過ぎる訳なのですが、毎年春になると北海道の森の中で膨大な数の鹿角がフリーフォールするのですから、上手に活用したいですね。

というわけで、相変わらず面白いこと、難しいことにチャレンジする癖が治らず、設計業務のスピードが上がらないキーアーキテクツ。2023年の新規案件着手は難しい状況となっております。どちらかというと、やる気のある設計スタッフ募集中(働くお母さん優遇)です♡

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

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東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン
東北芸術工科大学