まさかの2回目の大阪万博です。理由は2つ。日本館の抽選に当たったからと、大学生のわが子にこの国家プロジェクトの茶番を見せておきたかったから。ちなみに今回気付いた一番の茶番は、会場内の植栽帯から聞こえてくる鳥や虫の音はスピーカーから流されているということ。前回のヘルスケアパヴィリオンのステージにミスコンが終結していたのにも閉口しましたが、今回も時代錯誤な万博という印象は強まりました。
9月17日にチケットを購入したのは、その日に日本館のバイオガスプラントの見学枠があったから。パヴィリオンの抽選も当然日本館のバイオガスプラント見学枠に集中させましたが、当たったのは結局通常の見学コース。半年しか使わない仮設建築で、万博会場内で発生する生ごみからエネルギーを作るプラントを実際に作ったとは、私にはどうしても信じられなかったし、本当にやり遂げたならこの目で見て評価したかったのです。
通常の見学ルートはアート作品のような展示内容でリアリティに欠けていました。日本のおもてなし三種の神器であるテクノロジーと伝統工芸とオタク文化の合わせ技による、空っぽな展示。中でもなんの意味もない巨大なハローキティ変種の展示は日本人として恥ずかしかったですし、最後の方で生身の人間2人がロボットのように動き回って演じる展示には開いた口が塞がりませんでした。結論から言うと、本当に作ったとは思えません。外のプラントらしき施設で懐中電灯を持って設備の点検をしている様子の作業員がいましたが、既に演者を2人雇っている訳ですから。それもやらせに見えてしまうのです。本当にプラントを作った設備設計者に出くわすまで、私は日本館のバイオマスプラントを信じることは無いと思います。万博が黒字に転じたという報道も、信じていませんので・・。