この度は大変光栄なことに、建築知識主催の日本エコハウス大賞2017の新築部門にて、大賞を頂きました。ノミネートされた作品は2016年竣工の大間の家。施工のアーキテクト工房ピュアの高岡社長と共に表彰舞台に上がりました。
ノミネートされた4作品はどれもレベルが高く、審査員の皆さんに置かれましては、今回大変難しい選択を迫られた事でしょう。私自身も今後のエコハウスの方向性に関して、非常に考えさせられる貴重な機会を頂きました。また、ニッチな(ある意味マニアック過ぎる)温熱の議論に心地よさを覚える一方、日本の省エネ住宅のすそ野を一気に広げるための横の連携が叶いそうな、素晴らしいプレーヤーが揃った今の省エネ住宅業界に、とても大きな可能性を感じた1日でした。
キーアーキテクツ設計の全ての物件において当てはまる事ですが、大間の家も、外皮が強い、すなわち室内の輻射が安定している、したがって部屋ごとや上下階の温度ムラがほとんど無い、結果として省エネのために締め切って暮らす必要もない。だから夏も風通しが良い間取りになる。ということで、どこまでも空間が繋がっていくようなプランとなりました。これは前沢パッシブハウスが竣工した2015年の私のブログのコメントそのままですが、パッシブデザインの醍醐味の一つだと感じます。
さて、余韻に浸って帰宅すると、無差別級にエントリーしていたリノベーション住宅推進協議会主催のリノベーションオブザイヤー2017で、パッシブタウンのノミネートが発表されました。ということで、昨年あたりに泣きそうになりながら取り組んでいたプロジェクトが、今こうやって皆さんに評価して頂けること、とても嬉しく思います。
そして、何時も直観で物事を決めるワンマンな私にぶつくさ言いながらもついてきてくれるキーアーキテクツのメンバーと私の家族が居るからこそ、このような表舞台があることを痛感しています。なので何時もありがとう、というか、何時もスイマセン(笑)。