プロジェクト概要
建設地 : 神奈川県鎌倉市
敷地面積 : 118,76m2(35.92坪)
延床面積 : 93.06m2(28.15坪)
工法・構造 : 2×6 木造2階建て
竣工年月 : 2009年8月
工期 : 3か月
設計 : KEY ARCHITECTS
施工 : 建築舎
国際パッシブハウスアソシエーションのデータベースはこちら
data base International Passive House Association
EUで普及しつつあるドイツ発祥の省エネ基準、パッシブハウスの国内認定第一号。
冬は断熱性能と気密性能により真綿に包まれるような温かさ、夏は木質繊維断熱材の蓄熱効果と、南北の風の抜けで、涼しく快適です。一番小さいルームエアコン一台で家全体を冷暖房できる、オール電化でありながら筋金入りの省エネ住宅です。
敷地の小ささを克服するために、屋上全体をウッドデッキにして子供たちに開放しました。
鎌倉パッシブハウスに関するおしらせ
2012年
1月
18日
水
ドイツ国交省のホームページに先日のラムザウアー国交大臣の日本滞在中の写真が公開されました。鎌倉パッシブハウス訪問の写真も2枚含まれていましたが、お決まりの新幹線の先頭車両でのショットなど、やはり大臣でも撮りたくなってしまう一枚なのですね。前田大臣とも面会できた様子です。ラムザウアー大臣は2012年5月にドイツのハノーバーで開かれる国際パッシブハウスカンファレンスの開会あいさつを務める事が決まっており、パッシブハウス普及に向けての今後の活躍が期待されています。お隣フランスでは冷暖房と照明のエネルギー負荷を15kWh/m2aにするという、パッシブハウスよりももっと厳しい躯体性能の義務化を目指しているそうですので、本家は負けてはいられませんね。
2012年
1月
12日
木
昨日鎌倉パッシブハウスを訪問された、ドイツのラムザウアー国交大臣(写真中央)。右側にいらっしゃるのは在日ドイツ大使。写真左はPHJの松尾和也理事と松尾崇鎌倉市長のダブル松尾ショット。そして当日の朝たまたま見つけたドイツ国旗の帯留め(写真左)!
一行は在日ドイツ大使、国交大臣夫妻、同省環境局長、再生可能エネルギーエネルギー産業連盟会長、電気自動車産業連盟会長、エネルギー・上下水道産業連盟会長、ドイツ企業からはルフトハンザ日本支社長、ボッシュ取締役副社長、ミュンヘン空港取締役社長、BASF役員ほか、錚々たるメンバーによる合計32名の大所帯となりましたので、延床93平米の鎌倉パッシブハウスの2階のリビングはドイツ側と日本のメディア、および関係者ですっかり埋めつくされてしまいました。
詳しくは本日発行のメールマガジンでレポートしております。
オーナー様、ご協力ありがとうございました!
2010年
7月
11日
日
7月10日発売のThe Japan TimesにKEY ARCHITECTS森みわのインタビューが掲載されました。ウェブ版はこちらになります。英語ですが、ご関心のある方は是非ご覧ください。
補足説明ですが、横浜国立大学で私にフライ・オットー氏のIL研究所の存在を教えてくださったのは、石井一夫先生です。また、ドイツのStuttgartでの学生時代は、昼間に大学に通い、夜は設計事務所でアルバイトをしていました(記事では昼と夜が逆転していました)。
2009年
12月
17日
木
今後の省エネ住宅設計には土の熱の伝えやすさ(熱伝導率)を統一していくことが必要不可欠になりそうだ。PHPP式に2.0W/mKで行くのか、QPEX式に0.7W/mKでいくのか。これだけ条件に差が出ると、基礎周りのディテールが全然変わってきてしまう。先日の新住協、鎌田先生とのQPEXとPHPPのすり合わせの中で、この土壌の問題が計算結果の誤差に一番大きく貢献していたと言わざるを得ない。私が現在関わっているカーボンニュートラルハウスの設計においては、ボーリングサンプルから熱伝導率を測定することを試みたが、サンプルの入れ物が気密でなかったことから、含水量が輸送中に変ってしまうと、ドイツ・フラウンホーファー研究所の担当者からのコメント。引き続き調査を続けると、Arup
Japan設備設計からの情報で、拡張アメダスの文献の中に、"国際的なディフォルト値=1.5W/mKを日本でも採用していく傾向にある"との一文がみつかり、今回はこちらを使用することに。
パッシブハウス研究所(PHI)では、ISO13370に従って土壌の熱伝導率を計算しており、その資料によると、0.7W/mKは相当乾燥した砂地の熱伝導率。PHIの資料によると、20センチの雪が年間の内、3か月間に渡って積もっている場合、土壌の熱伝導率は最大25%しか減少しない。また、土壌の熱伝導率が0.7W/mKということは、非常に軽い土壌であることを意味しており、その場合、土の中で外気の対流が起き、熱伝導率の上昇を引き起こす。
私は土の専門家ではないので、この議論を国内の専門家が早急に終結してくれる事を願うばかりである。
こちらは上記の新住協の会に参加された西方先生のコメント。
2009年
12月
14日
月
本日テレビ朝日のスーパーモーニングで、
「冷暖房が不要の家」として、鎌倉パッシブハウスを紹介いただきました。
放送の中で鎌倉パッシブハウスの原価として、坪70万円という報道がありました。
お値打ち!という印象を持たれた多くの方からお問い合わせが殺到いたしましたので、当ホームページにて補足説明させていただきます。
原価とは工務店の利益や、設計費などを含まない価格で、
施工する工務店や設計事務所によって、異なる費用が発生します。
鎌倉パッシブハウスではお施主様の理解を頂き、内装仕上げ等はシンプルさを追求、
徹底的なコストダウンを追求いたしました。
実際の立地条件や仕上げのグレードによって、同じパッシブハウスの省エネ基準を
クリアする住宅でも施工価格は変動いたします。省エネ性能以外が全て同じ条件であった場合、
最大2割のコストアップとなることが想定されます。
私たちはハウスメーカーではございませんので、
常にカスタムメイドの建築設計をご提案させていただきます。
価格はあくまでも一例と捉えていただければ幸いです。
2009年
12月
09日
水
ドイツの国際放送番組、Deutsche Welle (ドイチェ・ヴェレ)で、コペンハーゲン環境サミットに向けた特別プログラムとしてキーアーキテクツの活動が紹介されました。鎌倉パッシブハウスでの収録も含まれています。内容は英語となっております。
2009年
12月
04日
金
今日はドイツのラジオ番組の取材があり、ふらっと鎌倉パッシブハウスに立ち寄りました。屋上テラスに上がると、真っ青な大空が広がり、うらやましくなる気持ちよさです。冬に外に出たくなるのは、家の中がぬくぬくと暖かいからでしょうか??
金属屋根防水の栄住産業のホームページで、そんな鎌倉パッシブハウスの屋上風景が紹介されています。子供たちが元気に走り回る姿を写真に収めてくださった建築写真家の齋藤貞幸氏にも感謝です。