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2026年

2月

26日

命を頂くということ

相当トリ(鶏)つかれてますね、って先日とある方に言われました(笑)。ええ、最近はキーボードで”しりょう”って打ち込むと”飼料”って変換されますから(爆)。ってな訳でこれまで何十年もスーパーで破格な卵を横目に平買い卵を飼って良しとするルーチンは終わり、先月末から自家製卵ライフを楽しみ始めました。世界一ずぼらな養鶏家と自負出来る位、ほったらかし飼育に拘って5か月。極寒の軽井沢でほぼ毎日卵を産んでくれていることに感謝の念しかありません。しかもやたらと固い殻につつまれた美味しい卵を。軽井沢に家を建てて何が一番やりたかったかというと、庭先で鶏を飼いたかったと断言できる位、都会でもなく、ド田舎でもない場所で、ずぼらな私でも養鶏家になれたら、同じようなことを考えている皆さんの参考になるんじゃないかなって。

生後半年のつくねちゃん達(3羽共みな同じ名前!)は岡崎おうはんという品種で、卵肉兼用の種になります。卵も良く産んでくれて、お肉もおいしいという意味です。え、食べるの?ってよく聞かれますが、はい、その予定です。だってベジタリアンにまだなれていないので。スーパーで買ったブロイラーチキンを食べながら、卵を産まなくなったつくねちゃん達をペットとして飼っていては、密な環境で急成長させられるブロイラーチキン達の環境は改善されません。そして、卵用の鶏と肉用の鶏が分かれていると、沢山の命が無駄に生まれ、無駄に処分されてしまうので、もしベジタリアンになることを選択しないのなら、卵肉兼用への移行をみんなで応援するべきだと私は思うのですね。でも卵を産んで2歳頃になった親鳥は、皆さんが普段食べている若鳥(生後3か月前後)よりもお肉が固いというか、噛み応えがあるそうです。なのでつくねが良いんじゃないかなと・・。家畜以上、ペット未満のどこかに、持続可能な肉食の落としどころがあるのかを探る壮大な旅が始まった訳です。

こちらは先日突如産まれた二黄卵。排卵ペースが安定するまでの間に時々産まれちゃう奴です。勿論味も栄養価も変わりません。一応ここで卵に関する豆知識をまとめておきましょう。

 

■ 卵のサイズは、鶏の月齢で決まります。最初は小さめ、ちょっとずつ大きくなってLサイズになります。でも黄身の大きさはほぼ変わらず、白身が増えます。

■ 卵の殻の色は鳥の品種で決まります。白い卵は卵用の鶏。痩せているのでお肉に向かないそうです。茶色い卵は卵肉兼用種が多く、肉付きが良い分餌も少し多めに必要ですが、温厚な性格の品種で平買いにも向いているそう。

■ 卵の黄身の色は2週間前に食べた餌の成分で決まります。TKG用にオレンジ色の黄身を珍重するあなたは、トウモロコシとパプリカ、マリーゴールドならまだマシですが、着色料食べてる鶏の卵、選んでるかもですよ?!うちの卵は黄色とオレンジの中間くらい。お米だけ食べてる鶏の卵はレモン色です。そして栄養価はぜーんぶ一緒。烏骨鶏の卵の栄養価は若干高いと言われているけど10%も高くないです。では烏骨鶏の卵は何故高級なのか?それはおそらく産む量が一般的な鶏の1/3だから(笑)。

■ 卵の鮮度は、白身の盛り上がりに差が出ます。

 

最後に、コケコッコーって鳴くんじゃないの?って聞く人多すぎます。

それは雄鶏だろー!って私がすかさず突っ込むと、え、雌鶏だけでどうして卵産むの?

ってまた次の質問。学校で習わなかったのかしら!?

どうしても有精卵を自家製で食べたい人は雄鶏も飼ってください。

少しでも自然な飼育環境で鶏が育って欲しいと願う人は、「平買い」ではなく、「放し飼い」の卵を求めてください。屋内のコンクリート床で1㎡あたり11羽まで飼っても平買いと言えちゃいます。まったく、都内の満員電車じゃあるまいし。

 

下の写真は生後1日目のつくねちゃん。

 

次に雌鶏の話。生後5か月から3歳くらいまで卵を産んでくれますが、ピークは1年目なので、養鶏所ではそのあたり(1.5歳)で次の世代に入れ替え、引退組は処分させられてしまいます。品種改良の結果、産卵率がピークの時には1羽が1日1個、卵を産みますが、それ以上は絶対に産めない。ということはですよ、もしあなたが1日に1個、卵を食べているとすると、日本のどこかにあなた専属の雌鶏が生きていて、毎日あなたのために卵を産んでいるのです。しかも平飼いで無かったらずっと人工照明の室内でケージに閉じ込められたまま。でも産み始めてから1年で入れ替わるので、生まれて初めて日の光を浴びるのはその鶏の命が尽きる日だったりします。そして有精卵を孵化させる時、オスとメスの比率は1:1なので、メスの雛が1羽必要とされていたら、オスの雛1羽が生まれたその日に処分されているのです。日本の場合は生きたままミンチになるか、コンテナに放り込まれて圧死するか。実際に日本では毎年1億羽のメスの雛が出荷されているので、1億2千万人に対してほぼ1対1ですね。で、毎年1億羽のオスの雛が瞬殺または圧死です。昔お祭りの屋台で売っていたヒヨコは全部、この捨てられる運命にあったオスだったんですよ。カラースプレーでピンクとかブルーになってたやつも。だから子供たちに育ててもらって運よく生き残った子は大抵コケコッコーって鳴いた訳です。その一方でお肉になるブロイラー達はムチムチと太らされて2か月程度でピヨピヨと鳴きながら出荷されるのですが、出荷の際にはもう自分の体重を支えることが出来なくなっていて、床にへたり込んでいる。そしてものすごい密度で飼育されてますから、病気にならないように薬とか餌に一杯入れるでしょう。Youtubeで検索したらいろいろ出てきますけど、ケンタッキーフライドチキンがジューシーで旨い!とか言ってる私達にも責任はあるのです。

 

何が言いたいかというと、命を頂くにしても、その命に最後の日が来るまでは、もう少し動物らしく飼育してあげられないのかなと。そのために私たち消費者は何が出来るんだろうという問題提起です。私が岡崎おうはんのメス雛を3羽注文した時、3羽のオス雛の命が奪われたのだろうと。雌鶏に卵を産んで欲しいからと有精卵を孵化させる時、オスの雛も命を繋げてあげて地鶏として出荷できる可能性があるのは、卵肉兼用種なんだということに私はようやっと気が付きました。

 

下は郵便局の人が来て一瞬固まったつくねちゃん達がキングギドラになった瞬間(笑)。

 

どうせ殺して食べるなら残忍さは一緒だろう、という意見をお持ちの方もいます。その結果、ヨーロッパではなんと卵が孵化する前に性別を見極める技術も導入されているらしいです。しかも、卵を温め始めてから8日目にはヒナは痛覚を感じることが出来るらしく、その前に見極めてオスの雛になる卵を処分するそうなのです。なんかそれも凄い話ですね。出生前診断でオスが生まれてこないようにするとなると。でも人間で考えたら、望まれない赤ん坊を産んで生き埋めにしたら犯罪なので、人工中絶した方がまし、みたいな感覚でしょうか。でもですよ、私たちは事実として未だに鶏肉のたんぱく源に異存している。なのでオスの雛も産み育てて有難く美味しく頂くのが良い気がするのですが。正解はどこにあるのでしょうか・・・。

2026年

1月

24日

勿体ないにも程がある?

昨年末のameterraceの落成イベントにて、2機の草刈りロボットの名称を募集したタナカホームさん、こんな可愛らしい投票箱が制作されており、会場の二カ所でお目見えでした(結局ロボットの名称は何になったんだろう、草刈りマサオ&マサコしか思い浮かばない私・・)。

なんと、この投票箱、監督がameterraceの大屋根の弓状の軒からインスピレーションしてデッキ材の余りで制作してくれたとのこと(なぜデッキ材が余ったかを説明すると長いのでここでは割愛させて頂きます(汗))。こんなに気合を入れて作ったにも関わらず、今後使用する予定が無いというので、「少し改造しちゃうかもだけど、是非活用させて頂きたいので私に下さい!」とお願いしたところ、ご快諾頂き年末に追分の家に二つとも届きましたので、軽井沢町の景観条例に合致するよう、オスモのオイル塗装でマンセル値を調整し、切妻屋根形状の産卵箱に改築させて頂きました♡

スキマ時間の娯楽として制作する以上、CADは使わず電卓と定規と手書きのスケッチで即興で作るというルールを勝手に課していて、すると面白いことに、やたらと時間がかかるのと、どんどん設計が変わるのと(笑)。普段仕事で指定しているおなじみの材料でも、実際に自分の手で触れて扱うことで沢山の気付きがあり、材料により適した使い方を閃いたり、製作者のDIYスキルが中途半端なことも相まって、技術的に出来る範囲で考えるエクササイズが大変刺激的で楽しいのです。

落成式の日に会場で目に留まった投票箱ですが、私は講演準備や取材対応でバタバタしておりましたので、その場でメジャーで寸法を測った訳ではありませんでしたが、直感的に私が既に購入済みの産卵箱用の傾斜床(写真中のブラックのプラスチックパーツ)がシンデレラ・フィットするのでは?と。その予感は的中し、投票箱の壁・屋根・床の材料を保存しつつ、必要な細工を加えさせて頂きました。とは言え、利用予定の皆様は今のところ遠巻きにこの突如現れた社寺のようなオーラを放つ建築物の様子をうかがっており、果たしてご利用頂けるのか、綺麗に使って頂けるのか、中で立てこもったりはしないのか、全く予測の付かない状況ですので、一応屋根はがバッと取り外せるようにしておきました。ということで、勿体ないには程がない!というお話でした(笑)。卵、無事に産んでくれますように♡

余談ですが、塗料のメーカーは異なれど、ameterraceの玄関ドア(山崎屋木工さん制作)と色もぴったりですね!玄関ドアの塗装はイタリア製で、クリアとグレーを1:2(逆だったかな?)の比率で配合して塗装して頂きました。異なる配合でサンプルを何度も作って頂いた山崎さんにも感謝です!

2026年

1月

19日

2月14日のセミナーのご案内

よこはま健康・省エネ住宅推進コンソーシアム主催によるセミナーのご案内です。

どなたでも参加費無料でご参加いただけますので是非お気軽にお出かけください!

イベント詳細はこちら

【住まいと健康について話しあおう~体験しながら学ぶ、住まいと健康の座談会~】「家の中が寒くて、冬がつらい……」 その寒さは体に影響を及ぼすことがあります。健やかな毎日のために、住まいの「断熱」から健康を考え直してみませんか?建築家と理学療法士の視点から、高断熱住宅がもたらす健康的なメリットを分かりやすく解説。また、座学だけでなく、その場でできるストレッチ体験や、断熱キットを使った実機体験など、楽しみながら「健康的で省エネな住まい」を学べるイベントを開催します🤸🏠
日時:2026年2月14日(土)13:00~17:00(受付開始12:30)
場所:横浜市庁舎1階 横浜市市民協働推進センタースペースA・B
定員:50名(予約優先制)
参加費:無料
持ち物:動きやすい服装でお越しください(その場でできる簡単なストレッチを行います)
申込方法:下記申し込みフォームもしくは、または運営事務局へのお電話・メールによりお申込みください。
運営事務局:㈱ワイドアルミ(担当:おぎの)
TEL:045-306-8547/MAIL:info@widealumi.co.jp
◇タイムスケジュール
13:10~15:10
(1)講演 「高断熱の家に住むとは」 
講師/森みわ氏(建築家)
(2)講演 「体感温度と体の関係」  
講師/伊藤彰浩氏(理学療法士)
(3)座談会「トークセッション」 
司会/巾竜介氏(株式会社ワイドアルミ)
◇15:10~17:00 (4)体験・相談会 
※希望者は運営事務局への断熱リフォームのご相談も可能です(17時まで)

2026年

1月

12日

「となりのスゴイ家」に登場です!

紅葉真っ盛りの11月上旬に撮影が行われました、追分の家が、1月11日放送のBSテレ東の「となりのスゴイ家」という番組に登場いたしました。同番組にパッシブハウスが登場するのは(高尾PH、伊勢原PHに続き)これで3軒目となるため、玄関のプレートを見た演者さんも「あれ、これ前もみたことあるよね!」というリアクションをしてくださいました。省エネな家づくりが、お茶の間の皆様にとって当たり前になることを願って、この度オファーをお受けいたしました。

それにしても、遼河はるひさんもアンガールズの田中さんも背が高くて、私が一番チビというなかなか珍しいシチュエーションとなりました(笑)。ちなみに鶏小屋での撮影シーンも、はるひさんが実は鳥が苦手ということで結構盛り上がって面白かったのですが、残念ながらカットでございました。その分肝心な母屋の方の尺が増えたということでご了承ください・・。

 

当面はTVerで見逃し配信がございますので、宜しければご覧下さいませ。

2025年

12月

12日

NHK World JAPANでご紹介いただきました!

先日のおはよう日本に続き、先日の国際パッシブハウスデー2025の様子を英語版でも取り上げて頂きました。

とは言え、英語で情報収集される方のパッシブハウスの認知度はそこそこ高いので、やはり日本語での情報発信も根気よく続けていかないといけませんね。NHKの担当記者さんは来年3月4日~6日開催のPHJ全国大会も取材させて欲しいとのことで、ありがたい限りです。

 

こちらのリンクの動画は2026年3月7日までご視聴いただけます。

森みわ共著「あたらしい家づくりの教科書」

2016年9月1日発売

アマゾンで絶賛発売中!

東日本大震災を経て、省エネな暮らしの大切さに多くの方が気付かれました。2012年発売の「図解エコハウス」。これまで沢山のお施主さんがこの本を握りしめて設計相談に来られました。温熱を勉強したい実務者の方も是非!

パッシブハウス・ジャパン